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YMCK / ファミリーレーシング (USG-012)

01 : ファミリーレーシング
02 : パニックレーサー005 mp3/Real
03 : GO!YMCK, GO! mp3
04 : カモン!スウィングオールスターズ mp3
05 : ロッケンロール・ランデブー featuring 高橋名人
06 : 魚のまばたき mp3/Real
07 : Milky Blue 〜不思議の国のリドル〜
08 : キラ*キラ mp3

CD Mini Album / \2,000 (tax in) / 2005.12.21 RELEASE
ファミリーレーシング特設サイト

「YMCKが挑む、世紀の大レース!」
レトロゲームさながらの8bitサウンドに、キュートなガールボーカルをフィーチャーし、国内外より広く注目を集めるYMCKの新作が遂に登場!今作は架空のカーレースゲームをイメージしたコンセプトアルバム。YMCKと謎の集団スウィンガーズが8つのステージで様々な戦いを繰り広げます。スウィングジャズやロックンロールなど様々なサウンドを展開し、あの高橋名人もゲスト参加した、ひたすら盛り沢山な内容!前作をはるかに上回るスケールとインパクトで駆け抜ける、聴いて楽しい・歌って楽しいパーティーアルバムです!

初回限定YMCKドッツパッケージ(現在販売は終了しています)
USG-011 / \2,520 (tax in)
初回限定トイパッケージ版!
CD同梱のトイは新感覚ホビーツール.S(ドッツ)とのコラボレーションにより製作された、この限定版CDでしか入手出来ないYMCKオリジナルドッツ。
人気トイとのコラボレーションで注目度の高い限定特殊仕様パッケージです!
(.Sは株式会社トミーテックの登録商標です。http://dot-s.net/

メディア掲載(レビュー)
・bounce No.272 2006年 1/2月号(12月25日発行)・MARQUEE 12月発行号・音盤百科 KEY-TALK vol.71(12/15発行)・zipper 2月号(12/20発行)・indies issue 11/29発行号・CD&DVD NEW RELEASE 12/25発行号・JUNGLE LIFE Vol.97(12月発行)・九州アイズ 1月号(12/20発行)・CDジャーナル 1/20発行号(レビュー)
メディア掲載(インタビュー)
・AQUADIUM 12月発行号・UNGA! vol.104(12/31発行)・DTMマガジン2006年1月発行号・ヤマギワソフトオンライン

PROFILE

2003年5月結成。MIDORI(Vo)YOKEMURA(作詞・作曲・サウンドプロデュース)NAKAMURA(作曲・映像)の男女3人から成る8bitポップユニット。'04年に発売した1stアルバム「ファミリーミュージック」が大ヒットを記録。レトロゲームさながらの8bitサウンドで、幅広い世代の支持を受ける。また国内のみならず海外からの評価も高く、スウェーデン、台湾、タイ等多数の国での国際的イベントに出演。世界的に高い評価を獲得している。

YMCK web site



DISCOGRAPHY

ORIGINAL RELEASE
・ファミリーミュージック (USAGI-CHANG / 2004)
COMPILATION & etc.
・JOIN2 -CHIP TOY COMPANY- (??? / 2005)
・エイプリルズ / SPACE DREAM BATHROOM (SOFTLY! / 2005)
・V.A. / POPLAB COMPILATION Vol.03 (POPLAB / 2004)
・ワイルドマイルド / サイクル (Fire works / 2004)
・Sonic Coaster Pop / SUPER MIRACLE CIRCUIT BONUS CDR (USAGI-CHANG / 2004)
・V.A. / sonido uzumaki (music related / 2004)
・ストロベリーマシン / crazy kilt (abcdefg*record / 2004)
・V.A. / REMUZIK (Intikrec / 2004)
・V.A. / POPLAB COMPILATION Vol.02 (POPLAB / 2003)

ファミリーレーシング 全曲解説(YOKEMURA TAKESHI)

おはようございます。Yokemura@YMCKです。
前作にひきつづき、全曲解説をあれやこれやと書かせていただきます。

今回は、キャッチコピーにもある通り "聴いて楽しい歌って楽しいパーティーアルバム" ということで、いろいろとバリエーションを広げてお楽しみ感満載な感じに作ってみました。

まずは、このコーナーの趣旨どおり各曲の解説から。


1.ファミリーレーシング

ゲームのオープニングとかオプション選択とかのBGMをイメージした曲です。作った当初は歌をつけるつもりだったんですが、歌を入れない方がむしろ良いという意見があり、それならばということでそのままオープニングに使うことにしました。

これはもともと正統派なバップ曲をイメージして作ったものです。特典CDのアコースティックバージョンが、もともとのこの曲のイメージです。ちなみにそのアコースティックバージョン、僕がドラム・ベースを打ち込んで、その上に自分の手弾きピアノと島君のトランペットを入れてます。けっこう "どジャズ" 風になったので、かなり印象違うのではないでしょうか?


2.パニックレーサー005

一口に「常識」と言っても、パパが思ってる常識とママの思ってる常識はたぶん違う。ましてや宇宙人の常識なんてどうなっていることやら・・・、というわけで、そういうしがらみあれこれひっくり返して元気出していきましょう、というチオビタドリンクな曲です。

全体にキャッチーな曲ではあるんですが、本当はもっとアイドルっぽく過剰にキャッチーにしようと考えてました。しかしああいうキャッチーさって、なかなか作れないものですね。メロディーがもっとアホっぽい方がいいのか、それとも音色でもっと遊んだらいいのか・・・、いろいろ考えたり試したりしたんですが、もう十分派手な感じになったのであきらめて普通にYMCKっぽくしました。このへんは今後の研究課題ですね。

そういう試行錯誤はありましたが、今回のアルバムの中では一番苦労しなかった曲かもしれません。間奏その他でかなりたくさん効果音を入れたりもしてるんですが、これもプラグインでサクサク作れてしまいました。ほんとプラグイン作っといて良かったです。

間奏ではちょっとだけ前作のネタを再登場させたりもしてます。当初はもっといろいろ前作のネタを登場させて前作を知ってる人にニヤリとしてもらおうと思ってましたが、いろいろと作り込みをやってるうちにすっかり忘れてしまってましたね。


3.Go YMCK, Go!

元気で "おきゃん" な曲を作ろうということで作った曲です。もう一つのYMCKテーマ曲という感じでしょうか。ポップにはじけるイメージで作ったんですが、これもまたその通りにはならなくて、ちょっと美しい感じになりました。

内容はいちおう応援ソング風なんですが、応援というものが活きてくるのも厳しい今の状況があるからこそで完全に満たされちゃったらつまらないし、だいいち、満たされたらそれはそれで新しい不満やら不安やらがムクムクと湧き上がってくるのだから、結局今現在の多少不満があるぐらいが適当なんじゃね?という"何事もほどほどに"主義が出てたりもします。

曲作りは、構成まで一通り通すのはすぐだったのだけど、オケの詰めの段階でキラキラと弾んだ感じがなかなか出なくて苦労しました。今あらためて聴いてみると、音がけっこう入ってますが、逆にもっと減らしてアクセントとなる音を目立たせた方が良かった気もします。でも結果わりとキャッチーな感じにはなったので良しとしてください。あとは、イントロとサビでメロディが同じなのだけどバックのコード進行がちがうというちょっとしたシカケも入っています。


4.カモン!スウィングオールスターズ

ネタっぽい小曲になる予定が、かなり大げさな曲になりました。やはりというか何というか、間奏の部分が一番時間かかったんですが、それは作り込みにかかったのではなくて、あのアイディアが出るまで悩むのに時間がかかりました。

結果、ややバロック風→そこからまた4ビートへ、という流れになったわけですが、この組み合わせってはじめて聴くとどんな感じに聞こえるんでしょうか。出来たときは「かなり奇抜!」とか思ってたんですが、実は60年代くらいに MJQ(Modern Jazz Qualtet) がSwingle Singersっていうコーラスグループを迎えて似たようなことをやってたんですね(雰囲気は全然違いますけど)。わりとハマりやすい組み合わせなんでしょうか。

いずれにしても、この間奏のおかげで大げさかつバラエティ豊かな感じにできたんではないかと思います。対位法とか勉強するともっときちんとクラシカルになるのかもしれませんが、今回はこれでご勘弁を。

歌詞はまったく意味ナシですね。あと、どこぞのあなたの近所の秋葉原な家電量販店がクレームつけてこないことを祈ってます。


5.ロッケンロール・ランデブーfeaturing高橋名人

アイスクライマーの音楽が好きでああいうのを作りたいと思ってたのをやっと形にできました。

パルス波パートは、はじめギターのイメージで作ってたんですが、作ってるうちにホーンセクション的な雰囲気が混ざってきました。このどっちでもいい感じというのは8bit音ならではの魅力ですね。

ギターの部分のフレーズは、チャック・ベリーの追悼企画か何かで正統派ロックンロール・ギターを弾こうとしたけどやっぱりソロでは速弾き(ピッキングハーモニクス入り)になっちゃったヌーノ・ベッテンコート、みたいなイメージで作ってみました。

中盤で 1shot, 2shot ... となるところのアイディアはわりと最初からあったんですが、具体的にどうするかはけっこう悩みました。そして、16shotはご存じの通り実際に名人に連射してもらいました。目の前で見る16連射はさすがの迫力!ほんとイイもの見せていただきました。しかし、カチカチカチ・・・と目立つ音になるように録るのはなかなか難しかったです。マイク位置とかいろいろ工夫しましたよ。

ちなみに、指摘される前に告白しておきますが、この曲、テンポが183で、1小節 ≒ 1.31秒です。そして、名人の連射が1秒あたり約 17発(最初は語呂がいいので適当に16連射と言っていたけど、実際に測ったら17連射だった、という話は有名ですね)なので、あの場面では1小節あたり約22発も入っていることになります。完全にオーバースペックですね!でも大丈夫、 誰も「ちょうど16発じゃなきゃダメ」なんて言ってませんから!


6.魚のまばたき

こちらはバルーンファイトのイメージです。最近忙しいので「たまには休みてぇなあ〜」という気持ちが入ったのか入らなかったのか、そんな内容の曲になってます。

かなりバルーンそのまんま、に作ったつもりだったんですが、作り終わって聴いてみると(作ってる途中は聴かないようにした)、リズムも何も全然違いますね。

本来、ラテンだとかカリビアンだとかは奥が深すぎてあまり手を出したくないのですが、プカプカのんびり漂う雰囲気にはこのリズムが必須、ということでがんばって作りました。間奏では2chディレイを使ってみましたが、なかなか気持ちが良いですね。

ゲストヴォーカルでTHE APRILSのイグチさんを迎えたわけですが、Midoriとの声質のちがいがはっきり分かって面白い仕上がりとなりました。


7.Milky Blue 〜不思議の国のリドル

今回のアルバムでは唯一Nakamuraの曲です。当初はNakamura作の別の曲を入れるつもりで作っていたのですが、どうにもこの7曲目の位置にフィットしないということで、わりと大詰めになってからこの曲に変更しました。

デモはずいぶん前にもらっていて、そのときはかなりヘンテコな曲だな、という印象だったのですが、このアルバムの7曲目にどうか?という観点であらためて聴いてみたら何度も繰り返してだんだん盛り上げていくのに最適なメロディーラインだということに気づいて、そこから曲構成のイメージが一気にできあがりました。結果、イメージ通りラス2にふさわしい壮大なものができたかな、と思います。

3拍子&4拍子系の変拍子だったりポリリズムだったり、という要素は最初のNakamuraのデモの時から入っていたんですが、アレンジの段階でこっそり5拍子を入れたりして遊んでみました。そういうの探すの好きな方はぜひチェックしてみてください。その他、いかにもゲームっぽいピコピコな部分とかピッチシフトを駆使した声アルペジオとか、お楽しみの多い曲ですね。


8.キラ*キラ

イントロの音の元ネタ分かる人も多いのではないでしょうか。静かな星空のイメージのイントロからスタートしたいということで
試しに "そのまんま" な音を作ってみたら、これがばっちりハマったので採用することにしました。この音が曲全体をイメージづけてますね。

曲自体はわりとシンプルですが、YMCKにしては珍しくA・B・サビの他にCメロがあったり、最後の部分のスピード感が爽快だったり、ゴーッというノイズがなかなかの迫力だったりということで、ラストスパートにふさわしい華やかさになったのではないかと思います。


というわけで各曲の解説をしてきたわけですが、解説してみてあらためてボリュームのある曲が揃ったな、と感じました。作り始めた当初は目玉2〜3曲とその他軽い曲という感じでメリハリをつけようかとか思っていたのですが、これは何か物足りない、これはこのまま終わらせたらもったいない・・・とか言いつついろいろ付け足していったらいつの間にやら全部が目玉曲、という状態になってしまいました。そもそも実は、夏に完成させる予定だったのが半年延びて年末になってしまったという経緯なので、そりゃあまあ作り込まれてて当然か、というところもなきにしもあらずですが;

ボリューム感があるだけだとお腹いっぱいになりすぎちゃうんですが、今回はアルバムとしての全体の流れもうまく作れた気がします。約30分、わりと最後まで通して聴けちゃうんじゃないでしょうか。特に最後2〜3曲にかけての盛り上がりは涙モノです。・・・と、自分では思うのですが、はたしてみなさまはどのような印象でお聴きになるんでしょうか。ちょっとドキドキです。

曲調に関しては、一応4ビートを主体にというところは変えていないのですが、ジャズっぽさはだいぶ薄くなっているかもしれません。そもそも前作もすごくジャズっぽかったかというとそれほどでもないので、今回のはもう相当薄味という塩梅ですね。次作はもっとジャズっぽくしようかな?とか今から画策中ですが、たぶんいろいろ考えすぎて結果的に全然違うものになると思われます;

各曲のところで少し書きましたが、今回の音はすべてMagical8bitPlugで作っています。前作は普通のシンセとか使いつつ色々試行錯誤しながら音を作っていたせいで、音そのものに時間をかけることが多かったのですが、今回そこがかなり迅速になって、おかげで前回よりアレンジが強力になっていると思います。また、プラグインの音がわりと「キレイ」な音なので、音が中域にまとまって耳に痛くない音になりました。前作の方がビットの粗さ感は出ていた気がするので、そこは好みの分かれるところかもしれませんが。

で、音作りが楽になってその分楽曲そのものに集中できるようになったわけですが、その楽曲の方が難航しまして、それが発売を夏から年末へシフトさせる結果となりました。どの曲もモチーフはわりとすぐできたんですがその後の曲の展開をどうする?どう終わらせる?といったところにかなり時間がかかりました。この曲構成に対するコダワリはけっこう特殊かもしれないですね。ふつうにA・B・サビを2回繰り返して終わり、で済ませられる曲もあったと思うんですが・・・。でもこればっかりはもうしょうがないです;

それと、ヴォーカル音の仕上げ処理も前回に比べて念入りになっています。このヴォーカル処理、やり方次第ではどんな上手いヴォーカルも素人臭く聞こえてしまうという重要な作業なわけですが、前作はそれを僕一人でやってしまったため、結果的にかなり素人っぽい質感になっているところがありました。今回はレーベルオーナー・AKI氏の直々のエディットで、かなりまとまり感のある仕上がりにできたと思います。


・・・というわけで、長々と書いてはまいりましたが、こんな駄文はさておいて、入魂に次ぐ入魂の全8曲、耳の穴かっぽじってお楽しみくださいませ!!

YMCK / ファミリーレーシング BONUS CD (USGB-006)
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※現在配布は終了しています

YMCK / ファミリーレーシング BONUS CD (USGB-006)

AUDIO TRACK
01 : ファミリーレーシング(アコースティックバージョン)mp3
Performances by Yokemura (Piano) and Shima (Trumpet) 
02 : パニックレーサー005(EXCITE BICYCLE MIX - REVOLUTION)mp3
Remixed by エイプリルズ 
03 : Milky Blue 〜不思議の国のリドル〜(マグナロイドMIX)mp3
Remixed by マグナロイド 
04 : ジョン・コルトレーンは回転木馬の夢を見るか(ELECTONE MIX)mp3
Remixed by Far East Recording 
05 : キラ*キラ (aki's kira kira mix) mp3
Remixed by ウサギチャンズ

DATA TRACK PVデータ (Win&Mac)
パニックレーサー005 / GO!YMCK, GO! / Milky Blue 〜不思議の国のリドル〜

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