■Yoga'n'ants/Bethlehem,
We Are On Our Own (myspace)
大尊敬する江森さんのプロジェクト、ヨーガンアンツの最近発売された初のアルバム。発売前myspaceで聴いて友人等と「かなり本気(マジ)っぽい雰囲気だね〜」などと話していたのですが、近年自分もギミック的な何かより優先したいスピリチュアルな雰囲気の指向(?)があったり、ヨーロピアンジャズとかカンタベリーって全くわからないけど、たまたま色々掘り直ししてる際にデイブスチュワート(ユーリズミクスの人ではない)のナショナルヘルス(1st)を聴いてハマっていたり、と何か自分の中の一部指向と近い部分を感じたりしていました。ギミックで無いと言っても、自分も上記した製作の際にはやはり音の面白さとか宅録の良さみたいなものには未だにこだわっていて(というよりむしろこれから出したいくらい。宅録=ローファイみたいなイージーな話しでは無く)、このアルバムもそんな意味で本気で宅録していて良い感じ。生楽器のみの構成で全部異国語(フランス?)で外国人Vocalとなると、音楽わからない人が聴いたら洋楽の生演奏バンドと思ってしまうのかもしれませんが、ちょっとでもわかる人が聴けば日本人の宅録とわかるという、このバランスが意味があるなぁ、と。日本人コンプレックス(?)とか持ってる人だったらこの部分が負の要素となってしまうのかもしれないけど、僕はその部分こそ意味のあることだと思うのです。日本人だし(笑)。
しかし僕はやはり宅録というと打ち込みやclub music的要素のmix感も重要な面白い要素と思っているので、いつかvery
angry sextetみたいなものもアルバム製作して欲しいな、なんて個人的には思っています。
あと書き忘れたけど、アルバムにパットメセニーのカバーがちょっと入っていて。最初なんだったっけこれ、って感じだったんですが、歌モノとしての違和感を全く感じなかったんですよね。歌モノとしてもいける良いメロだったんだなぁみたいな。あとよくわからないけど、そこのアレンジというかローファイなピアノの処理がトムウェイツの1stみたいな雰囲気で、こないだここに、ほとんど聴かなくなった70年代音源の中の数少ない普遍性みたいなので書いてたので、感慨深いものがありました。
10/16(火) ■Underworld/lOblivion
with Bells (traffice)
アンダーワールド新譜。これは良い作品じゃないでしょうか。前作なんとも思わなくてほとんど聴いてなかったんだけど、これは聴きはじめてすぐ世界観を感じた、というか。僕しょっちゅう世界観世界観言ってますが、そもそもそんなの人によって感じ方違うし、目に見えないものを何をそんなに言ってるんでしょーかって感じなんですが(笑)でも何かを感じさせるもの、そのスケールみたいなものの差は各々に必ずあるものだと思うんです。僕にとってはアルバムを聴くっていうのは映画を見るのと同じようなことですね。
これは特に1曲目が良かったんだけど、ほんとアルバム全編同じ雰囲気で。半分くらい続けて聴いて飽きたんで飛ばしながら改めて今聴いてるんですが、やっぱし前作より好きですね。全編音に何かを感じさせるものがあります。かなり渾沌としてダークな世界観ですけどねー。そうそうアンダーワールド、モノクロのジャケばっかじゃないですか、これでより一層ダークなイメージ持ってるっていうのありますね。ジャケが違ったらまた随分違って聴こえてるのかも。でもこれで合ってるんですけどね。
ちなみに世界観ってよくよく考えて調べてみたら、自分からの側のことを本来は言うんですね。まあ世界の観、だからそういうことなんですね。ちょっとややこしいですが、その作品に世界観があるんじゃなくて、その作品の世界を自分の世界観でとらえた結果見えたもの、ってことですよね。でも作品の世界観って使い方されてますよね。略でしょうか。微妙に間違ったものが多数で通ってそっちが一般的ってことも世の中多いですよね。例えば「確信犯」とか本来知っていてそれを隠して知らないフリして犯すことでは無いんですよね、むしろ天然で(笑)ホントに確信に基づいて犯すってことなんです。でも自分も確信犯は「わざと」な意味で使いますね、世の中がそうだから、そうじゃないと通じない。あと2000年代最初くらい(?)から多く使われだして現在はちと落ち着いたモチベーションって言葉も決して「やる気」のことでは無いんですよね。動機となる元のほうを言うのであって、モチベーションが上がった、はおかしいわけです。モチベーションに上げられたが正しいわけで、ただそんな使い方はしないので、何かがモチベーションになっている、というのが正しい用法かと。まあ例えば誰か相互作用で高めあえる人がいて、自分の力で相手が上がり、その結果として自分も上がった、というような場合は「モチベーションが上がった」で良いんでしょうけど。。全然関係無い話で長くなってしまった、、こんなこと書いてんならさっさと音作れよって感じですね。。
更にしつこく世界観について追記。。自分の世界観でとらえた世界って意味の世界観じゃなくて、その作品を作った人の世界観を作品から感じた、って意味だったら「作品の世界観を感じた」で良いんじゃないでしょうか。ややこし過ぎますが。。自分はどっちで考えてるかなぁ、どっちとも言えるような。
■Clara Hill/All I Can
Provide (cisco) (amazon)
最近Clara Hill's Folkwavesという名義で新譜を出してましたが、こちらは1年くらい前の作品。
Sonar Kollektivの歌姫(?)とのことなんですが、シブいッス。この辺好きな僕ですら聴くタイミングや慣れるまでただ地味な風にしか聴こえない時もあるくらい(という感じのを最近もう1枚買ったので次回にでも紹介します(笑))。でもやっぱしよく聴くとかっこいいのです。例えば今聴いてる7.
Just Paradise のディープテック的(?)なのによく入ってるPADの音色の雰囲気、リズムフィールなど全体的にはやはりjazzanovaなどの若干ラテン的なの入ったシブめのクロスオーバーサウンドとのバランスなど、センス良い。これだけシブいとやたら普通なようですが、かなり確固たるものを持ってるレーベル・シーンです、Sonar
KollektivやCompostなど。で、クオリティもめちゃめちゃ高いので評価も高い、と。日本での知名度はどんなもんかなとmixiのコミュ見てみたんですが、現在の参加人数compostが1343、Sonar
Kollektivが794(どっちも前から参加してます)ということで、なかなかですね。もうちょっとアンダーなのかなと思ってましたが、やっぱjazzanovaとか有名ですもんね。
てな感じで近況はじっくり音を進めてるということでたいしてないんですが、なんか友達のけいくんがabcのファンジンに提供する曲のmixとかやりました。他にもmix仕事をちょこちょこと。あとはmisswondaのレコーディングなども再開してます。他にも水面下で進めていることを着実に、という感じで。もうほんと今年は無理ですが、来年は必ず!これだけ休んじゃったので、いきなしばーんっとは出来ないかもしれませんが、今の自分の感覚にちゃんと合ったスタイルで正しく表現していけるように、色々準備しております。来年からはホント良質なものを着実にやっていきたい。
あと関係ない近況としてはPCの調子が一部悪くなり・・。今井君にアドバイスをもらって、若干調子を取り戻した、かな、くらいの感じです。やっぱDAWは高負荷かかるというのあって、常に完璧には問題無くならないですね〜。って周りで言ってる人はあまりいないんですが、僕だけか?!しかしやっとiTunesは7にすることが出来ました。ホント今更って感じなんですが・・。システム色々見てるついでにオーディオカードのドライバとファームウェア見たらUPされてて。やっぱレスポンス速いのが嬉しい。あとやっとギャップレス再生も出来るという当たり前のことがやっと出来るようになった感じで。音質も変わった気がしますね、気のせいかもしんないけど。よりクリアになるように改良されたような印象あるんだけど、そのせいかちょっとHiに特徴付いた気が。インターフェース変わると変わった気がしてしまうので、単に気のせいかもしれません。どうなんだろ。